園見学・面接の準備
保育士の園見学・面接で確認したいこと。配置基準チェッカーで人員配置を確かめる
求人票だけでは分からない、人員配置や残業の実態。見学と面接で何を見て、何を聞けばよいかを、チェッカーと質問リストでまとめました。
- 配置基準チェッカー
- 見学で聞く質問
- 面接で聞かれること
更新日:2026年9月29日
結論:園見学では「人員配置」「残業の実態」「引き継ぎ」を数字と場面で確かめる
求人票だけでは分からない職場の様子は、見学や面接の逆質問で確かめられます。聞きにくいことほど、聞き方を先に決めておくと安心です。この記事は、保育士・幼稚園教諭の資格をお持ちの方向けです。
- 人員配置年齢別の園児数と保育士数を聞き、国の最低基準の目安と比べる
- 残業・持ち帰り仕事書類作成や行事準備を、いつ、どこでするのかを具体的に聞く
- 働き始めの支え中途入職者へのフォローや、最初の数週間の流れを聞く
園見学の「配置基準チェッカー」
園児数(クラスの人数の合計)を入力すると、国の最低基準で必要な保育士数の目安が出ます。園から聞いた保育士数と比べる材料にしてください。入力した内容はこの端末の中だけで計算され、送信も保存もされません。
国の基準(児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第33条)では、保育所の保育士の数は、乳児おおむね3人につき1人以上、1歳以上3歳未満の幼児おおむね6人につき1人以上、3歳以上4歳未満の幼児おおむね15人につき1人以上、4歳以上の幼児おおむね25人につき1人以上とされ、1つの保育所につき2人を下回ることはできません。
これは国が定める最低限の基準で、自治体の運用や園ごとの配置は異なります。「基準を満たしているか」だけでなく、「クラスに余裕があるか」を、見学での様子や質問で確かめましょう。
園見学で確認したいこと・聞き方の例
| 確認したいこと | 見るポイント・聞き方の例 |
|---|---|
| 人員配置と忙しさ | クラスごとの担任数と園児数、フリーの職員の有無。「早番・遅番の時間帯は何人体制ですか」 |
| 残業・持ち帰り仕事 | 「連絡帳や指導計画は、勤務時間内のどこで書きますか」「行事前の準備は、どう進めますか」 |
| 休憩・休みの取りやすさ | 休憩の取り方、有給の取得状況、急な休みのときの代わりの体制 |
| 中途入職者へのフォロー | 最初の数週間の流れ、相談できる先輩や主任の有無 |
| 子どもと職員の雰囲気 | 職員同士の声のかけ合い、子どもへの関わり方、園内の掲示や環境 |
面接でよく聞かれる質問と準備のポイント
- 転職理由・退職理由前の園の批判にならないよう、「これからどう働きたいか」に言い換えて、1分程度で話せるように。
- 志望動機「なぜこの園か」を、見学や園の方針で知った具体的な内容と結びつけて。
- これまでの経験担当した年齢クラス、役割(主任、行事担当など)を、簡潔に。
- 働き方の希望勤務できる時間帯、勤務開始の時期、通勤手段は事前に整理しておく。
- 逆質問上の表から、聞きたいことを2〜3個選んで用意する。
退職理由の伝え方
| 本音 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 持ち帰りの仕事が多い | 勤務時間内に業務を整えて、子どもと向き合う時間を大切にしたい |
| 職員間の関係がつらい | 情報共有をしながら、チームで保育に取り組める環境で働きたい |
| 保育の方針が合わない | 大切にしてきた関わり方を、生かせる園で働きたい |
言い換えた内容と応募先の特徴がつながっているか、面接前に必ず確かめましょう。
面接で「把握しないよう求められている」事項
厚生労働省は、応募者の適性・能力とは関係のない事項を、採用選考で把握しないよう事業主に求めています。
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 本人に責任のない事項 | 本籍・出生地、家族に関すること、住宅状況、生活環境・家庭環境 |
| 本来自由であるべき事項 | 宗教、支持政党、人生観・生活信条、尊敬する人物、労働組合に関すること、購読新聞・雑誌・愛読書 |
答えにくい質問を受けたときは、その場で無理に答えず、面接後に各地の総合労働相談コーナー(無料・予約不要)に相談する方法があります。
職場の情報を集める方法は主に4つ
選択肢:保育士向けの転職支援サービス
当サイトで現在ご紹介している転職支援サービスは、次の1社です。公式サイトの案内をもとに、内容をまとめました。ほかにも同様のサービスや、公的な相談窓口(上の「選択肢」を参照)があります。
お仕事カルテ
運営:株式会社ピアラ
- 求職者は無料(公式サイトに「完全無料」と表示)
- 専任のキャリアアドバイザーが、メールや電話で希望の給与・働き方を聞き、求人の紹介、面接の日程調整、入職後のフォローまで担当
- 保育士・幼稚園教諭の資格をお持ちの方(お仕事カルテは看護師・介護・保育など複数の職種を扱うサービスです。登録の際に、保育士向けの案内であることをご確認ください)
出典:公式サイト・運営会社の発表(2026年9月29日確認)
見学の申し込みや、聞きにくい条件の確認を相談したい方は、選択肢の一つとして検討できます。担当者との相性が気になる場合は、ほかのサービスや公的な窓口とあわせて比べる方法もあります。
見学・面接の準備を相談したい方へ
※外部サイト(広告主)へ移動します。登録後、担当者からメールや電話で連絡があります。※保育士・幼稚園教諭の資格をお持ちの方が対象です。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 在職中で、園探しや日程調整の時間が取りにくい
- 聞きにくい条件を、第三者を通して確認したい
- 応募先の選び方から相談したい
向いていない人
- 電話やメールでのやりとりを一切したくない
- すでに応募先が決まっていて、見学も済んでいる
- 保育士・幼稚園教諭の資格をお持ちでない方
利用の流れ
- 公式サイトで登録資格・希望条件・連絡先を入力します。
- 担当者とカウンセリングメールや電話で、希望の給与や働き方を伝えます。
- 求人の紹介を受ける応募するかどうかは自分で決められます。
- 面接の日程調整・内定・入職日程の調整は担当者が行い、入職後のフォローもあると案内されています。
登録後の流れや連絡方法の詳細は、公式サイトでご確認ください。
よくある質問
園見学は、必ずしたほうがいいですか?
必須かどうかは園によります。人員配置や雰囲気が気になる場合は、見学や面接の逆質問で確かめる機会を作ることをおすすめします。
見学のとき、聞きにくいことはどう聞けばいいですか?
「入職後に困らないように知っておきたい」という前置きで、具体的な場面(連絡帳を書く時間など)を聞くと、答えてもらいやすくなります。
配置基準を下回っていたら、その園は避けるべきですか?
数字だけでは判断できません。パートの勤務時間や、時間帯ごとの体制などの理由がある場合もあります。園に理由を質問し、納得できるかで判断しましょう。
費用はかかりますか?
お仕事カルテは、公式サイトに「完全無料」と表示されており、運営会社の発表でも求職者は無料とされています。詳しくは公式サイトでご確認ください。
気になるサービスの公式サイトで詳しく見る
※外部サイト(広告主)へ移動します。登録後、担当者からメールや電話で連絡があります。※保育士・幼稚園教諭の資格をお持ちの方が対象です。
参考にした情報
- 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第33条(職員):e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/323M40000100063
- 厚生労働省「公正な採用選考の基本」:https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」:https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
- こども家庭庁「地域情報」(保育士・保育所支援センター):https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/hello_mirai/chiiki
- お仕事カルテ 公式サイト(2026年9月29日確認):https://oshigoto-karte.jp/
- 株式会社ピアラ 発表(2025年9月3日):https://www.piala.co.jp/en/news/20250903/19197